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香港メディアの公信力 8年来最低

2014年10月08日

 

【新唐人2014年10月08日】真の普通選挙を目指す香港の「雨傘運動」はすでに11日目を迎えました。デモを続ける学生らは国際メディアによって「最も礼儀正しい抗議者」と称えられました。一方、香港のメディアはほとんどが中共の立場に立って、学生に泥を塗っています。香港の報道の自由の後退が、今回の「雨傘運動」でさらに浮き彫りになっています。

 

9月28日、香港警察は催涙弾を使ってデモ隊を鎮圧しました。イギリスBBCの報道によると、「星島日報」(シンタオ・デイリー)、「東方日報」、「文匯報」、「大公報」、「香港商報」などの中共寄りのメディアはネガティブな報道一色で、さらには平和的な抗議を続ける香港市民を罵倒する報道すらありました。国際ジャーナリスト連盟(International Federation of Journalists、IFJ)は、香港の報道の自由の後退を指摘しました。

 

国際ジャーナリスト連盟香港及中国区代表 胡麗雲さん

「親中派メディアは『セントラル占拠』や3人のリーダーを非難しています。このような大きな事件の前で責任を果たすどころか、一般市民までが見た事実すら報道していません」

 

10月3日、旺角(モンコク)に突然中共に雇われたマフィアが現れ、デモ隊に暴力を振るいました。自称中国の深セン市から来たという観光客は、刃物を使ってバリケードを取り除こうとしました。この男はメディアから取材を受けましたが、報道された内容はメディアによって全く異なるものでした。

 

 

「雨傘革命」参加市民 廖さん

「『無線電視』は親中派で、香港人は皆知っています。『無線電視』は男を『香港市民』と報じましたが、『有線電視』は『無線電視』よりは中立なので、『深センからの観光客』と報じました。三角の刃物を持ったあの男です」

 

香港大学の最新の調査によると、香港市民がメディアの信用度につけた点数は、10点満点中5.84点で、8年来の最低を記録しています。半数近い市民は香港のメディアは自己検閲を行っており、北京政府への批判においては特に憚っていると考えています。なお、メディアが香港政府への批判を憚っていると考えている市民の割合も、17年来最高を記録しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/08/a1144363.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

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